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2001年11月3日

仕事帰りのバスの車中にて。
わたくしの席の後ろにいた、塾帰りと思われる小学5年生の少年2人の会話。

「もしよぉ、授業中クラス全員で 『もう勉強いやじゃー!!』とかゆうて、勉強道具ほり投げて教室出てったら、どうなる思う?」
「そりゃ、おおごとになるじゃろうけどやぁ」
「うん」
「でも、ほんまはやってみたい思うとっても、よう出来んのとか絶対おるで」
「ほうかのう」
「なんぼ『全員でやるで!』ゆうて決めても、何人かはようやらん奴がおるって絶対」
前田か」
前田のばかたれよ。あいつなんかくそばかじゃけぇ、絶対ようやらんで」

…前田のばかたれのことは知りませんけど、おばさんとしては、






あんたらこそ絶対ようやらん、 に5,000点。


2001年11月23日

少し前の事になりますが。
11月17日土曜日、『生命38億年スペシャル“人間とは何だ!?”』という凄いタイトルの番組が放送されていました。いつも『世界ふしぎ発見』を見ているわたくし達は、他に見る番組がないのと、NHK教育『未来への教室』が、 『しゃべり場2時間スペシャル』につぶされてうんざりしており、さほど期待せず見ていました。
…どうせこの手の番組って、これを見て感動しないやつは人ではない!とでも言わぬばかりに、どこを切っても「感動」の文字が出てくる金太郎飴、VTRが終わると 女性ゲストがさめざめと泣いている顔の大写し、ああやだやだ。と思っていたのですが、これが予想に反して意外と良かった。解説の養老孟司教授がいい味出してるし、なにより司会の古舘伊知郎があまり絶叫せず、かえって内容が分かりやすくなっていました。

さて、ハイライトは小児ガンに侵され8歳でこの世を去った少女と、その家族の闘病記録を通じて『生きるとは何か?』 を問うという、日テレのスーパーテレビが1本作れそうな内容のドキュメンタリーです。
…このコーナーの登場人物は次の3組。

  1. 本人 
  2. 本人の両親 
  3. 本人の兄妹。

TVカメラに写る比率もこの順だったような気がしますが、どうやらわたくしはこういう時、TV局側の思惑とは違う部分を見てしまう傾向があるらしく、病気と戦う本人よりも、それを支える両親よりも、 元気な兄妹の方に感情移入してしまうのですね。
想像してみて下さい。自分の妹もしくは姉が病に倒れ、何年も病院で闘病生活。もちろん両親は病気の子供の方に付きっきりになっていきます。

辛いですよ兄妹。

もちろんそんな時も、両親が兄妹のことも分けへだてなく見てやれれば大丈夫なんでしょうけど。
…ちなみにわたくしが小学生の時、弟が交通事故に遭ってしばらく入院していた時がありました。幸いすぐ退院出来ましたけど、それでも見舞いに足しげく通う母を見て、弟がうらやましかったのを覚えております。自分も何か病気にならないかなあ、1週間くらいでいいから入院でもしたら、誰かかまってくれるかなあ、とか。 そんな事を考えるなんてとんでもないと分かってます。分かってますけど、考えてしまうのです。だからコーナーの最後で少女が亡くなった時わたくしは 「ああよかったね、これでまた家族でゆっくりごはんが食べられるね」と、ろくでもないことを考えてしまうのです。

「『生きるとは何か』、その答がここにあるのかも知れません。」と古舘伊知郎がコーナーの冒頭で言っていましたが、おそらくわたくしは、古舘が思ってるのとは別の答を導き出しちゃってるかもーと思いつつ、しかし最初から最後まで謎のまま引っかかってしまった事がひとつ。






『養老孟司』 って何て読むんだろう?


2001年11月27日

この時期になると、

小学校の音楽の時間、『北風小僧の寒太郎』の歌詞がガキくさくて嫌 、と云う理由で、

口パクでしのいでいた事を思い出します。






…ガキのくせに。


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