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2002年4月3日

4月です。
新しいスタートの始まり(by Ichiro Suzuki)という事もあり、心なしか街も賑やかです。

特に金融機関では、やれペイオフだのやれ業務提携だの合併だの、日本版401Kだの変額年金だの自己責任だのみずほ銀行のATMが初日からいきなりダウンしただの、頭の弱いわたくしには何が起こっているのかさっぱりです。
『不良債権』のことを、不渡り手形やババ抜きのババのような「つかんだもんが負け」の『不良債券』 という紙切れの事だと、数日前まで思い込んでゐたよ)

さて、みずほ銀行といえばご存知の通り第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の3行が合併、更に分割してでかい会社向けのみずほコーポレート銀行、個人とちっこい会社向けのみずほ銀行に分かれています。でっかくもちっこくもない、 きわどい位置の会社のヒトは、どっちに行けば良いのか悩むところですね。コーポレートに入って断られたらショックだし。

ところでわたくしは今回のみずほ銀行発足にあたり、非常に残念な思いをしているのです。
合併した3行のうちの一つ、富士銀行。ここだけはもうちょっと踏ん張って欲しかった。取り引きがあるとか、そういった事ではもちろんありません。
銀行等が合併する際、吸収合併以外では、全く新しい名前をつけるケースと、複数の銀行名を並記するケースとがあります。前者は 『みずほ銀行』 、後者はひと昔前に実在した『太陽神戸三井銀行』がこれに当たります。この冗談のような後者のケースを踏まえて、富士銀行には是非、あさひ銀行とくっついて欲しかった。つまり、

『あさひ富士銀行』

漢字をあてて 『旭富士銀行』とでもしようものなら、文字通り横綱です。
とりあえず通帳作りに行きます。
…でも旭富士って、横綱在位が短いから、やっぱりまずいのかしら。

(お相撲に興味のない方、ごめんなさいね)


こうなったらやけくそです。あるいはこの御時世、いっそのこと銀行といわず、異業種間合併なんかをとり行なってみてはいかがでしょうか。
千代田生命、野村證券、そして富士銀行の合併で、

『千代の富士銀行』

これは強そうです。しかも長く続きそう。
…てゆーか、すでに銀行じゃないですが。
でも「預金が出来て、株買えて、保険も入れる便利な口座♪」なんてのが出来たらちょっと素敵ですね。
とりあえず通帳作りに行きます。
オプションの「タニマチ特約」で、本場所のます席チケットが格安で、しかも便利な自動引き落とし。
1年間の優勝力士を全部当てたら、金利上乗せ。そして万が一倒産する事になったら

「体力の限界っ…!」 と、記者会見で涙をこらえてもらいましょう。






(お相撲に興味のない方、本当にごめんなさいね)


2002年4月10日

平日のお昼前。
『キューピー3分クッキング』を見てから出勤するのが、わたくしの日課となっています。
先日も、たまたま部屋にいた夫と番組を見ていましたら、こんなCMが流れていました。

『キュピ・コレ2002/ビーチ・ボーイズ&ガールズ・ミニチュアセットプレゼント』

…男女のサーファー系コスプレのキューピー人形が抽選で当たる、と云うものですが、これを見て夫が一言。



「これはオスとメスのセットが入っとんか?」




…わたくし、32年間生きて来て、キューピーの性別など考えたこともありませんでした。
しかも、
「ビーチ・ボーイズ&ガールズ」というイメージを押し出す企業側の意図を打ち砕く
「オスとメス」
愛らしいはずのキューピーも、一気に生臭くなってしまいました。




…そういやキューピーって、ちんちんないよね。


2002年4月21日

…その日もわたくしは、うさぎの日光浴の準備をしていました。
窓を開けるや否や、うさぎは喜んでベランダに出て行きます。いつもの事なので、後で胴輪を付ければいいやと、さして気にせず様子を見ていた時です。

突然うさぎが、ベランダの外へ飛び出していったのです。

ベランダと地続きで、目の前は深い森が拡がっています。程なく立ち止まるかと思ったのですが、野生に目覚めてしまったのか、うさぎは木々の間をまるで蛇のように物凄いスピードですり抜けて行きます。
慌てて後を追いましたが、たちまち見失ってしまいました。
そのうち、地をうねる巨木の根に足を取られ、転んでしまいました。

「うさぎ…!」

擦りむいた脚を引きずり、泣きながらうさぎを探しましたが、もちろん見つかるはずもなく、仕方なく家に戻りました。

ぼろぼろになって帰宅した私に、夫は一瞬驚いた様子でしたが、すぐ事態を察したらしく、何も言わずネスカフェを入れてくれました。

…やがて陽は落ち、気温も下がって来ます。

「暗うなったら動かんなるけぇ、もう一回探して来る。」
「危ないけぇ、出るな。」
「今行かんと、野良猫が出て来たらうさぎやられるよ。」
「心配せんでも、そのうち『入れてくれ』ゆうて、窓ガラスきいきいゆわしに来るよ。」
「…私が油断しとったけん。」






…というところで目が覚めたわけですが。

起きてすぐうさぎがいるのを確認したのは、言うまでもありません。

いやしかし辛かった。
こんな辛い夢を見たのは何年ぶりだか。

その後も色々考えてしまいましたよ。
大事な人やペット等が死んでしまうのももちろん辛くて悲しいですけど、行方不明になって、生きているのかどうかも分からない状態というのも辛いものであるな、と。
結論が出ないから、憶測ばかりが渦巻くのですね。
それが自分の不注意によるものであってもそうでなくても。



という訳で、イグアナ飼ってる皆さん。
脱走にはくれぐれも注意してください。


(…こっ、この夢の教訓て、そんだけっすか?)


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