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2002年7月7日

仕事帰りのバスの車内に、「暴走族撲滅」をテーマに子供に描かせたとおぼしきポスター、を紹介したポスターが貼ってありました。
いつも思うんですが、こういうスローガンやポスターを子供に作らせたり描かせたりするのって、誰の為にやってるのでしょう。それをする事で、子供に「暴走族撲滅」の意識が芽生えるとでも言うのでしょうか。

…いや、中にはそんな真面目な子もいるでしょうし、それを否定するつもりはありません。
しかし、少なくともわたくしはそういうお子ではありませんでしたね。悪いけど。

わたくしもやらされましたよ、防犯作文、防犯ポスター。
面白くなかった。

「思った事を自由にかいて下さい」とは言うものの、そのうち「ここの表現はちょっと変」「ここはこの色にした方が」。
最終的には、先生に誉められるツボをおさえた要領の良いお子が、発表会でちゃっかり金賞をもらったりするだけで終わるのです。

揚げ句に『ぼうはんは ひとりひとりの 心がけ』『めざそうよ ぼう走族の いない町』なんて変な五・七・五のスローガン作らされたりして(注:今即席で作りました)

そんな事をむらむらと考えつつ、改めてポスターに目をやると。

『暴走で 何が変わるか その青春』
…あーあ、初手からやってしまいましたね。いかにも金賞もらえそう。
だいたい、このメッセージは誰に発しているのか。暴走族、もとい珍走団か。
そういえば以前『意味なんか無いに決まってんじゃん』という、元珍走メンバーのお言葉を頂きました。
『何が変わるか』
「別に」
と返されたらどうするのでしょう。

では次の作品。

『暴走に しのびよる影 見えますか』
かっこいいですね。映画のキャッチフレーズ風(どんな映画でしょう)
何か面白そうじゃん。ハードボイルドじゃん。
珍走団員勧誘ポスターにぴったりです。

更に次の作品。

『はいるの簡単 抜けるの困難』
うわああああ!! こりは凄い。
珍走団に『はいるの』が『簡単』だという事を宣伝してどうしようと言うのでしょう。
純粋無垢なお子たちまでもが、『はいるの簡単』だと知ってしまうではないですか。
「ふーん。それは知らなかったですぅ」うなずくタラちゃん。
凄いなあ。一体誰に向けたメッセージなんでしょう。
覚醒剤撲滅スローガンの『ダメ! ゼッタイ!』と同じくらい分かりません。

もうね、こういうポスターやら変なスローガンやらは、やめましょうよ。こんなものを町中にべたべた貼りたくっても、まともに見ているのは『VOW』に投稿している人くらいでしょう(注:わたくしを含む)
どうせやるなら、もうちょっと気の効いたことをするべきです。
例えばこんなのはいかがでしょう。

『あっ! 走ってやがる(^∇^)』

『うるさいんじゃゴルァ!!←2ch風



…やっぱり要りませんね。


2002年7月24日

本日の『キューピー3分クッキング』より。(メニュー:鶏もも肉のカレー焼)

(中略)
倉持光江センセイ「…で、これを今度はたれに漬け込んでいきます」

馬場アナウンサー「この漬け込むたれに入るものですが」

倉持センセイ「最初は玉ねぎね。すりおろして使っていきます」

馬場アナ「2分の1個分、たっぷりすりおろしまーす」

倉持センセイ「(玉ねぎをすりおろしながら)こんな感じでね。でもう1つはですね、玉ねぎなんですね」

馬場アナ「にんにくですね」


…最近、倉持光江センセイから目が離せないわたくし。


2002年7月28日

ただ今梶山シュウ「東京方面でらしねソロツア−(仮)」中につき、わたくしは自宅でお留守番の真っ最中です。
よくこういう話をすると、「じゃあ、ゆっくり出来ていいですね」とか言われるのですが。
ノンノン。
一人暮らしを経験した事のある方はお分かりと思いますが、全部自分でやらなきゃいけないという状況では、かえって1日が随分慌ただしいものになってしまうのです。
(普段わたくしがいかに何もしていないか、ということですけど)
ま、そうでなくても毎朝日の出と共に、うさぎが起きて部屋中を駆けずり回るものですから、否応にも早起きになっていくのですが。

さて。本日の予定は、引っ越し当初より2年以上の懸案事項であった、「本棚の整理」です。
うちは仕事あるいは趣味の関係で、本とCDは「どーすんだよこれ」という位沢山あります。本に至っては、それだけで壁が1面埋まってしまう位の量です。おそらく7割以上は夫のものですが。

ところで、「本棚の整理」とは言ったものの、実はうちには本棚と呼べるものは1つもありません。あるのは一人暮らしさん御用達の3段カラーBOX(よくホームセンターで千円ちょっとで売られてますね)のみ。これを横向きにして上へ上へ積み上げて、本棚状にしているのです。重ねたBOX同士はガムテープで固定して、耐震面でもバッチリです。
しかしこのカラーBOX。誰がこの規格を決めたんだと思う位、サイズが中途半端です。
加えて書籍のサイズ。特に単行本と青年コミック。
A版B版の違いは目をつぶるとして、例えば同じA5版のはずなのに縦が5mm長いとか、良く見たらA5「変版」とか(だいたい何だ変版てのは!?)。他にもほとんど正方形に近いのとか、横長なのとか。
お願いだからせめて縦だけでも統一してもらえないか。
とりあえず本を全部床に出してみたものの、あまりに無秩序なサイズにくらくらします。

さて、サイズもさることながら、どう分類して収めていくかで、更に汗が噴き出てまいりました。
これがCDなら、ジャンル別とかアルファベット順とかで片付くのですが、それはサイズが一定だからです。

しょうがないので、絶対数の多い村上春樹、椎名誠、夢枕獏、西原理恵子、いがらしみきお、『VOW』あたりから片付けていきます。
サイズの違うものは、他の作家の同じサイズの本の隣に並べ、間に段ボールの簡易棚を噛ませて縦2段にしていきます(下の段の本を抜いた時の雪崩を防ぐ為)。

こうして順調に進んでいくように思えたのですが、残り少なくなるにつれ、いよいよサイズのばらばらな少数派の本が姿を現わすのです。

…文庫本も並べてみると縦が結構ばらばらだ。
…これじゃまるで辞書だよ京極夏彦(しかも3冊)。
…さっき全部片付けたと思ったのに、獏の「餓狼伝12」がこんなとこにあった。
…「餓狼伝12」だけ表紙画のタッチが違うけど、さすがに飽きたのかな天野喜孝。
…わあ、大塚寧々/三代目魚武濱田成夫の写真詩集。これはこれで面白いんだよねえ。
…あ、頂き物の「動物占い」が。自分は何だっけ覚えてねーや、えーと、

読んでる場合ぢゃないですね。

結局残りは空きスペースに詰め込んで、述べ4時間以上かけた割にはあまり見た目が変わっていない、というオチがついたところで、冷えた麒麟淡麗をぷしゅっとやって、ようやく落ち着くのでした。

…十分ゆっくり出来てるぢゃねーか。


2002年7月30日

同じグループ内に同一姓の人が複数いる場合で、フルネーム表記がなされない時にしばしば、「名前の1文字目をカッコ書きで加える」という手法が用いられます。
例えばここに『※※春子』さんと『※※夏子』さんという2人の※※さんがいるとします。
このケースだと前者は『※※(春)』、後者は『※※(夏)』となるわけですね。
スポーツ選手名等でも『荻原(健)』『荻原(次)』といった例が見受けられます。

さて。わたくしが知っている笑子さんも、同じ職場に同姓の人が3人いる為、同じような表記をされている事が良くあります。


『※※(笑)』。


カッコワライ。

自分の名前が出る度にカッコワライ。
一昔前なら別に何てことはなかったのでしょうけどカッコワライ。
何か凄く前衛的なものを感じてしまうのは、わたくしだけでしょうか。何となくうらやましいぞカッコワライ。


…でも、『荻原(次)』っていうのも、ちょっとどうなんでしょう。
『荻原(弟)』っていうのも。


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