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時津風部屋の力士・霜鳥（しもとり）を
夫は『霧島（きりしま）』と読み
わたくしは『雷鳥（らいちょう）』と読んだ
「ガッツ」とは一体何でしょう？
手元にある“新解さん”こと『三省堂新明解国語辞典第五版』で調べてみました。ガッツ【guts】［ガットと同源。元気の意］根性。［試合中の選手に対し「気合いを入れて」の意の掛け声としても用いられる］「−の有る奴／−ポーズ」
…掛け声ですか。どんなんでしょう。「ガッツー」とか叫ぶんでしょうか。何か元ボクサーのタレントの人が寄って来そうです。
そう「ガッツ」。
日常生活で使いますか？
使われている所もあまり知りません。わたくしが知っている範囲では
「ガッツ石松」
「ガッツポーズ」
「ガッツだぜ！！（曲名）」
の３つしか思い浮かびません。
わたくし自身、今まで「ガッツ」という単語を口にしたのは、10回もないんじゃないかと思いますガッツ。先程の新解さんによると「根性」と説明されていますが、果たしてそうなのでしょうか。
「根性」というとどうしても、とうちゃんのノックでぼこぼこになってる星飛雄馬の悲痛な顔が浮かんでしまうのですが、「ガッツ」だと、ガッツ石松とウルフルズが寄ってたかって、みこしを担いでいる図しか出て来ませんガッツ。…何の話をしているのかと云うと、今内輪で「ガッツ」が流行っているのです。
一方的に流行らせているのはポークスカッシュ（←リンク切れ）のメンバーなのですが、この人達によると、ガッツの御大はわたくしの夫なんだそうです。
確かにライヴなんかを見てるとああ、ガッツってこういう事なんでしょうかと思えるから怖いです。…別に怖かないですね。
要するに、何考えてんのか分からんがやたらめったら動いているぞ、という気がするのですガッツ。
星飛雄馬と違うのは多分この「何考えてんのか分からん」の部分なのではないでしょうか。
星飛雄馬には「まっかにもえるおうじゃのしるし／きょじんのほしをつか」まなければならないと云う大義名分があります。まず頭で考えて「おもいこん」でからやっているわけですね。
「ガッツ」という言葉に、この感じは見受けられません。考えるより先に、体が動いてるような気がします。
臍下三寸、はらわたのあたりから何か得体の知れない秘密のパワァが発生していて、「えっえっ、これ何？」とか考える間もなく体が動いている状態、が「ガッツ」ではないでしょうか。…と、ここまで勢いで書いて、果たして合っているのか急に心配になってしまいましたので、今度は『旺文社エッセンシャル英和辞典』を開いてみました。
gut 1：消化管 2：腸，内臓…−a：腹の底で感じる；本能的な…
ほらね、やっぱり考えてないんです。
これからの時代、「根性」で眉間にしわ寄せるより、丹田に力入れて「ガッツ」で乗り切ろうではありませんか。
…とすっきりまとまりましたので、先述のgutの項「7：《米俗》厚顔」という箇所は目をつぶっておきましょうね。
本日仕事が終わって、勤務先のビルのエレベーターに乗った処、
『永谷園 松茸風味のお吸い物』の匂いがした。
何故だろう。
中で食ったのか？