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2003年3月3日

…かれこれ20年来の、わたくしの致命的とも云える症状。

電話番号の下4桁や、買物の合計金額、各種電化製品のシリアルナンバーなど、
たまたま目にした無作為な数字の羅列の中に、
『3・4・7・3』という並びの数字を見つける度に、
アイドル時代の渡辺徹が駆け寄ってきて、わたくしの頭の中で
『さん・よん・ななっ ・さん♪』と、「約束」のサビを歌い始めるのである。

大変迷惑だ。


2003年3月9日

わたくしが最近愛用しているカメラは、『マクロマックス・MAC-10 Z3200』と云うコンパクトカメラである。
GOKOカメラと云う、おそらく余程の業界通かマニアでないとご存知でないと思われるメーカーのものであるが、何のことはない、『通販生活』を見れば載っているのである。2002年のわたくしの誕生日に、「是を買つて呉れたまへ」と夫に頼んで入手したのだ。

さてこのカメラ。一番の特色は「マクロ撮影が簡単に出来る」というもので、わたくしのようなシロートでもこんなのこんなのが撮れてしまい、そりゃもう訳の分からん写真が山のように。

そんなわたくしの元へ、通販生活のカタログハウス社から『接写大賞』の案内が届いたのが2002年秋。
通販生活でマクロマックスを購入した人を対象にした写真コンクールで、接写機能を使って撮影した写真を募集します、というものだ。
大賞1名に賞金5万円、準大賞2名に賞金3万円、審査員に写真家の立木義浩氏…おいおい結構マジなコンクールだぞ。
本来ならわたくしはこういう類のものは後込みするタチで、しかもこの為に「よし」と撮影に取りかかるということは絶対にしないのである。…めんどくさいから。
ところがこの時はちょっと違った。何故ならわざわざ新たに撮影しなくても、それまでに撮りためた有象無象の写真の数々があったからだ。
どうせ賞が取れる訳はない、だったら正しい「イロモノ」として、プロのカメラマンに見てもらったらどうなのか、と思ったのである。

そんなわけで、『接写大賞』の案内が届いた時点で、応募する写真はおのずと決まっていた。
応募要項に従って「作品」を速やかに送付。
…そうこうしていたら、夫が脚を骨折して緊急入院、写真のことなど完全に忘れていた10月のある日。カタログハウスから一通の封筒が届いた。中には一通の書面と、何かが入った小封筒。

「審査員特別賞」にも驚いたし、先程の小封筒に入っていた「図書券1,000円分」にも驚いた。…しかしわたくしが引っかかったのは、わたくしを含め「6名」という中途半端な数である。
とっさに頭をよぎったのは、「大賞1名+準大賞2名+特別賞6名=9名」
…もしかして応募総数は10名か20名程度なのではないか?という事だった。そうでないと、わたくしごときの写真が、もう一息とはいえ特別賞なんぞに選ばれるわけはないのである。
謙遜などではない。本気である。

だってわたくしが出した写真て、
こんなんですよ。


作品名『ブラジャー』。

ブラジャー クリックで拡大

…ちなみに撮影場所は、夏に友達数名で行ったビヤガーデン。写っているのはおつまみの枝豆を持った友人Oさん。
応募要項にあった「とくにこだわった点や苦労した点」については“酔った勢いで撮ったので、何も覚えていない”と書くと云った有り様。
「写真なんかガタガタ言わんとさっさと撮りゃいいんだよ」というわたくしのスタンス丸出し。ひどすぎます。これの何が良かったんでしょうか、いやもしかして気に障ったのでしょうか? 審査員の立木義浩さん。

かくして、さまざまな謎を残して発売された通販生活春号。ページをめくったわたくしは、そこで更に困惑。
『応募総数250人』!?
しかもそこに載っている大賞・準大賞の作品なんか、アサヒカメラとかにでも載ってそうなきれいなきれいなお写真。酩酊状態で撮ったというふざけた写真など、この250作品の中にはおそらくないでしょう。

快挙です。
こうなったらもう開き直るしかありません。

といったわけで、まずはひとつ。

Oさん、ありがとう!!


2003年3月16日

横木安良夫(よこぎあらお)という写真家をご存知でしょうか。広告・ファッション誌・CDジャケット・紀行写真などで幅広く活躍、また「地雷を踏んだらサヨウナラ」の一ノ瀬泰造氏(享年26)の、大学の後輩でもあります。

わたくしが彼の名前を知ったのはごくごく最近。2002年秋、NHK総合TVで放送された『地球に乾杯・アオザイルネサンス』という番組でした。
「アオザイは、ヴェトナム女性の生き方そのものである」と熱く語る写真家・横木安良夫。しかしわたくしの目は、次から次へと出て来る、美しいアオザイを身にまとった美しいおねいさんたちに吸い寄せられ、語りもナレーションもほとんど覚えていやしませんでした。
それが証拠に、番組が終わってwebサイトでこの写真家の事を調べてみようとした時、名字も名前も全く思い出せなかったのです。
困惑するわたくし。

…しかし次の瞬間、全ては解決されるのでした。駄目もとで検索したYahoo!で、一発で公式サイトを探し当てる事が出来たのです。

検索キーワードは『アオザイ 写真』

嘘みたいですが、これで横木安良夫公式サイト『ALAO YOKOGI PHOTOGRAPHS』が見つかります。
Yahoo!をご利用の方はぜひお試し下さい。


…てゆーかー、本当に好きなんでしょうね、アオザイ。

【追記:残念ながら現在では違う検索結果が表示されます。】


2003年3月20日

アメリカによるイラク空爆が始まったこの日。

パパイヤ鈴木出演の公共広告機構『ペットボトルリサイクル』のTVCMが、急に数多く流れるようになったのを見て、

「どのCMが差し替えられたのかしら」と推測を始めてしまうわたくし。


2003年3月25日

おうちでお好み焼きを食べる時は、

ブッシュ大統領の顔写真が1面に載った古新聞を食卓に敷き、

その上に焼けた鉄板を置きます。

…ささやかな抵抗。

(→証拠写真)


2003年3月27日

米英のイラク攻撃に惑わされて、それ以外のニュースを見過ごすことは、大変危険なことです。
昨日もこんなことがあったようです。


懇親会、全裸で熱唱の消防職員ら16人処分…大阪

 大阪府の枚方寝屋川消防組合は26日、カラオケボックスでの懇親会の席上、全裸になった消防音楽隊の消防士長(33)と消防副士長2人(30歳、40歳)を、公務員の信用を失墜させたとして戒告(懲戒処分)、同席していた隊員ら10人を厳重注意、上司の正副隊長3人を口頭注意の処分にしたと、発表した。
 同組合によると、3月10日午後1時ごろから大阪市都島区内で、非番の音楽隊有志らが集まり懇親会を開催。カラオケボックスでの2次会で、副士長の1人が約1時間、全裸になり、同じカラオケボックスでの4次会でも、別の副士長と消防士長を合わせた3人が約2時間、裸になって歌うなどした。隊員らは「酒を飲んで盛り上がり、そういう雰囲気になった」という。3人は部屋の外には出ず、店員が出入りする際は、他の隊員が前に立って「目隠し」になったという。
 たまたま、カラオケボックスの部屋の前を通った同組合職員が、翌日に匿名で通報し発覚。同組合は「プライベートとはいえ、公の場所であり度が過ぎている。公務員にあるまじき行為」としている。(読売新聞)


…ええと。
同じカラオケボックス内で2次会〜4次会って点がもう凄まじいですが、それぞれの区切りはどうだったんでしょう。一応「お開き」はしてるんでしょうかね。
1次会が昼1時からスタート。2次会で1人が裸。3次会を経て4次会では3人が裸。
3次会で何があったのか。「そういう雰囲気」にならなかった理由が気になります。
でも、裸になって通路に出たとかいうわけではないんでしょ。しかもボックスの店員に見えないようにしてるし。 別にいいじゃんと思ってしまいました。
とすると引っかかるのは、チクった消防組合職員ですね。
「たまたま」「部屋の前を通った」ってのも怪しい。「公務員にあるまじき行為」だと思うなら、何で匿名で通報する必要があるのか。自分がその時間その場所に居たことがばれるとまずいから、としか思えません。
別のボックスに浮気相手連れ込んでたとか、そんなとこでしょうか。
あるいは先程の懇親会。唯一盛り上がらなかった3次会には、この組合職員が同席していたのかもしれません。3次会でお開きにして帰ったものの、自分の抜けた4次会が、えらく盛り上がっていることに嫉妬した、とか。
いや、もしかしたら嫉妬したのは別の事かもしれませんね。
何せ、裸ですから。
「俺よりでかいオルガン持ってやがる」とかね。
…消防音楽隊だけに。


(消防音楽隊にオルガンはないのでは?というツッコミはご遠慮下さい)


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