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2003年10月4日

仕事で、FAX用紙を大量に使います。
うちの会社では、各業務ごとにFAX用紙の書式が違っているので、エクセルやワードで作ったものを1枚プリントアウトし、それをコピーして使っているのです。
ある程度まとまった数をコピーして、残りが少なくなってくればまた原紙をコピー、という風に使うのですが、たまに新人の子が間違って原紙の方を使ってしまうことがあるのです。コピーをコピーすると汚くなってしまうので、慌てて元のデータを引っぱり出す羽目になるのですが、こういった手間をなくすため、それが一目で原紙と分かるように黄色の蛍光ペンで『原紙』と書いておくのがお約束となっています(黄色マーカーはコピーされないので)。

その日もわたくしは、新しくプリントアウトした数種類のFAX用紙に『原紙』と書き込んでいたのですが、何を間違ったか、最後の1枚だけ『原紙』ではなく『厚紙』と書いてしまったのです。
どこが厚紙やねん、とシュレッダー機に向かいましたが、
正式に提出する書類な訳ではなし、
使うのはコピーの方だし、
ぱっと見気がつかないかも知れないし、
もったいないし、
という事で、そのまま知らん振りしておきました。

そして今日も、『厚紙』と書かれた原紙をコピーしつつ。


…あれから半年くらい経つけど、誰も気がつかんなあ。


2003年10月19日

さっき街で見かけた交通安全スローガン。

『違法駐車 やめようなくそう あなたから』


…まずお前がやめろ。


2003年10月21日

プロ野球の日本シリーズが始まりました。
…特にわたくしはどこのファン、ってわけでもないので、TVのチャンネルを変えていて中継に当たり、「あ、やっとる」ってな具合でぼんやりと見ているのですが。

さて。今年の日本シリーズは「ダイエー対阪神」ですが、あえて別の呼び方をしてみましょう。
「スーパー対百貨店」
…いやそういう事ではなくて。
「ホークス対タイガース」
つまり「鷹」と「虎」の対決と云うわけです。なんてかっこいい組合せでしょうか鷹と虎。それだけで一幅の掛け軸です。床の間にちょっとかけて(床の間ないですけど)、「ああ、いい掛け軸ですねえ」とか言ってみたくなります。
そう。これは今年の日本シリーズが「ダイエー対阪神」だからこその、組合せの妙といえましょう。どちらかが別のチームでも、いい掛け軸は出来ないのです(何故掛け軸にこだわるのかは不明)。
例えばこれはどうでしょう。
「ダイエー対中日」
「鷹」対「竜」。空中戦です。これは絵になります。びゅーちほーです。竜をどのくらいの大きさにするかという問題はありますが。
「ダイエー対広島」
「鷹」対「鯉」。鯉、喰われちゃいます。いや、「鷹」と「鯉」ですから、絵にはなるとは思いますが、でも喰われちゃいます。
「西武対阪神」
もちろん「百貨店対決」という意見はここでは割愛いたします。「ライオン」と「虎」。日本画ではライオンは「獅子」という形で描かれたりしますが、ここではやはり獅子よりもライオン、虎よりもトラとカタカナ表記がしっくり来ます。「野生の王国」って感じで盛り上がりそうです。現実問題として、「ライオンとトラは生息地が全く違う」という意見には聞く耳を持たないことにします。
「日本ハム対阪神」
「戦士」と「虎」。これはもうコロッセオの猛獣ショーですね(あれは「ショー」なのか?)。絵にはならなくても映画にはなりそうです。
ここまで来たら、両方別のチームに変えてみましょう。
「大阪近鉄対ヤクルト」
「野牛」対「ツバメ」。…絵になりません。対決させること自体に無理があります。この組合せの場合は思いきって視点を変えてみましょう。「野牛」の背中に「ツバメ」を載せてみます。背中の寄生虫をツバメがついばんでくれたらしめたものです。「どうぶつ奇想天外」のオープニングの1コマくらいには使えるでしょう。
では次です。
「オリックス対横浜」
…困りました。「青い波」に対して「港の星」です。どうしろと云うのでしょう。もはやわたくしには「港に佇む裕次郎の後ろで桑田佳祐が短パンで走り回る」図しか想像出来ません。
そういう意味では、
「千葉ロッテ対横浜」
も似たようなものでしょう。「海」と「港の星」。全く面白くありません。短パンで走り回ってるのが、桑田佳祐か前田亘輝かの違いなくらいです。

…と云ったところで、プロ野球チーム名全部出揃いました。やっぱり絵になるかならないかで、盛り上がり方も変わってくると思うのですが、いかがでしょう。同じく海の向こうでやってる「こてこてアメリカ人対カジキ」も、なかなかの盛況ぶりですし。これが「赤くつした対カジキ」じゃちょっとあんまりですからね。


…1チーム足りない?気のせいですよ、気のせい。


2003年10月29日

『これからはIT技術がさらに進み、印鑑証明等の取得も、自宅のパソコンで出来るようになります』

…細かいディティールは忘れましたが、つい先程TVでこういった主旨のCMを見ました。
技術は日々進化し、今やネットワークは、あらゆる分野にまで網羅されています。
様々な事務手続きが、全て自宅で出来る。それは確かに魅力的なことではあります。

ですがそれだけの技術を駆使して何をするかと云う時に、
自宅のパソコンで印鑑証明て。

おもしろすぎます。
もう少し踏み込んで、印鑑制度自体を変えようと云う発想は、


…ないんでしょうねえ、やっぱり。


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