物言い三昧<<<物言い一覧


2005年5月7日

ふきの煮物が無性に喰いたくなり、干し椎茸とあわせてことこと炊いてみることにした。
そう云えば高野豆腐(そのまま投入してもOKなやつ)の買い置きがあった、と気付く。
…賞味期限が『02.08.24』となっているが、未開封だしー、乾物だしー、煮るしー、ということで軽く水で戻してしぼり、一口大に切って炊きあわせてみた。

様子を見ながら待つこと十数分。ふきは透き通ってみずみずしく、干し椎茸はふっくらつやつや。実にいい感じに出来ているのだが、何故か鍋全体が濡れた段ボールみたいな匂いがする。
怪しいとすれば高野豆腐か。
箸でつまむ。

かたい。
堅い?固い?硬い?とにかくかたい。もっとこう、ふんわりとしてないか。
一口かじってみる。
「ぬ゛む゛っ」という感じの歯応え。
“これは、スポンジです”というテロップが目の前を流れる。我慢してかみしめてみたが、煮汁を押し退けて薬品みたいな苦味が出て来た。
もはや食いもんではないと判断、口の中にあるものだけ何とか飲み下したが、残りは泣く泣く廃棄。しかしふきと干し椎茸はどうにももったいないので、一旦取り出して水洗い、煮汁を作りなおして鍋に戻し、何とか形だけでも当初の目的をクリアする。
しかし濡れた段ボールみたいな匂いは最後まで残った。

乾物とはいえ、賞味期限を年単位でぶち破るのは、もはや論外なのだろう、ということを身をもって知る。
…あうう。


2005年5月20日

夫との会話中、『メジャーリーグのトレーナーで有名な、コンディショニングコーチの立花龍司』の名前を挙げようとしたが思い出せず、「えーとほらあの“色の黒い椎名誠”みたいな人」という無茶な喩えをして、「椎名誠も色が黒いだろう」と一蹴されているわたくし。


2005年5月25日

初夏の昼下がり。
とんびが毎日のようにからすに追い回されて、しきりに鳴き声をあげている。
なんか「いやー」「やめてー」と聴こえる。

猛禽類なんだから、もうちょっとどうにかならないかその生態は。


<<<物言い一覧