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2009年10月24日

お昼前。窓際でマックをいじっていたら、外から「パチパチパチ…」と音。
たき火の小枝がはじけるような小さな音で、何だろうと思ったが、うちのイグアナの爪音にも似ているので、ベランダで方向転換しようとして暴れているのだろうと思い、腰を上げたところで「どん!!!」と爆発音。
わあ。
でかい太鼓のような圧力のある音で、慌ててベランダに出てみる。すぐ隣はアルミニウムの工場。工場で何かあったのだろうか?
近所のおっちゃん達もぞろぞろ出てきた。
「隣ですかねえ?」
「今日は休みのはずじゃがねえ」
「分からんのう」
おっかないので外には出ず、何かあってはいけないと思い、出先の夫にもメール。逃げられる準備をして様子を見ることに。
ところでイグアナは?…曇り空の下、優雅に横たわっており、暴れていた様子はない。じゃあさっきのパチパチは何だったんだろう?やっぱりどっかで火の気が…?そうそうパチパチパチ、この音だよこの音、さっきもこの音がして何だろうと思って……、
またパチパチいってるよ!!何だよこれ!?
また慌ててベランダの外を見る。
マンションと工場の間には小さな水路。よく見るとそこに500mlのペットボトル。ラベルはなく、白い液体のようなものが透けて見え、と思った次の瞬間。また「どん!!!」と音がして、件のペットボトルが大きく弾け飛んだ。これか!!
引き返し始めていたおっちゃん達もまた戻って来た。
「またじゃねえ」
「今そこでペットボトルが破裂しましたよ」
お向かいのKさんが近づいた先には、縦にばっこし割れたペットボトルが、水路を飛び越えて転がっていた。
1回目から約10分後か。とりあえず瞬間を目撃しちゃったので、人生初の110番通報をしてみたりする。
「はい110番警察署です。事件ですか?事故ですか?」
事故じゃないし事件、なのか?
「ええと事件ですかね。○○工場の近くのマンションなんですけど、すぐ近くで爆発音が2回ありまして、2回目の時にちょうどペットボトルが破裂するのを見ました」
住所を伝えた所、どうやら1回目の爆発音の時にも通報した人がいたらしく、すでに警察官が向かっているとの事。現場で改めて説明することにして電話を切る。程なくバイクが2台と県警のパトカーが1台やって来た。わくわくわく。名前を告げて、目撃した時の様子を伝える。
先ほどの水路を見ると、2m先にバラバラになった別のペットボトル。1回目の爆発はこれではないかと判断して確保。いずれも火薬様の匂いはなく、協議の末、誰かがドライアイスを詰めてフタをし、投げ捨てたのではないか、との説が。火の気なし、火薬臭なし、ペットボトル内に白い物体、全て納得出来る。
近所の人の話でも、よく近辺で中学生がいたずらをしているのを見かけると。いたずらであの爆音かよ、勘弁してくれよ!
しばらく現場を確認し、ペットボトルの記念撮影をして、どぶ臭いペットボトルをお土産に(袋はKさんが提供。こういうのは現場調達なんですってよ奥さん)、警察官は帰って行った。
ちょうどそこへ夫が帰って来たので、経緯を説明。まあタチの悪いいたずらでしたと。

その後しばらく近所のおっちゃん3人と、警察に対する不満(詳細はカット)をそれぞれ出し合い、意見が一致した所で和やかに解散となった。
ところで、この間の会話により、この近辺は昔から火事や空き巣など、事件がちょこちょこ起こるのだと知った。今のマンションが建つ前にあった家も火事で焼けたんだと。
げげ。こんなん話聞かなきゃ分からないなあ。気をつけなきゃ。ほんとご近所さんて大事。

【参考】こんなんありました。国民生活センターの記事


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