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2010年7月8日

大相撲の野球賭博問題に惑わされて、それ以外のニュースを見過ごすことは、大変危険なことです。
今日もこんなことがあったようです。


他人のカード情報を利用 逮捕

 大手コールセンターの社員の男が、派遣先のクレジットカード会社で不正に入手した他人のカード情報を使ってインターネットの通信販売サイトでおよそ13万円分のブランド品を注文して盗んだとして、逮捕されました。警視庁は、男が同じ手口で800万円以上の商品を盗んでいたとみて調べています。
逮捕されたのは、大手コールセンター「B」の社員、△浦賢一容疑者(27)です。警視庁の調べによりますと、△浦容疑者はことし3月、派遣先のクレジットカード会社で業務中に不正に入手した他人のクレジットカード情報を使って、有名ブランドの通信販売サイトでおよそ13万円分の財布などを注文し、盗んだとして窃盗などの疑いが持たれています。警視庁によりますと、△浦容疑者は、カードが使用された店からの問い合わせに応じたり、過去の使用状況をチェックしたりする業務を担当し、カード番号や有効期限などを閲覧できる立場にいたということで、調べに対し、容疑を認めているということです。警視庁は、△浦容疑者が同じ手口でことし1月から5月にかけて10人以上のカード情報を悪用し、およそ860万円分の財布やバックなどを盗んだとみて調べています。(NHK)


文章がですます調なのがちょっと新鮮ですけど、多分NHKのニュース原稿だと思うので置いといて。
クレジットカードの犯罪って今や珍しい事ではないのですけど、防犯対策として「暗証番号を定期的に変更しましょう」とか「スキミングに注意しましょう」「フィッシングサイトに注意しましょう」等々、んで最終的には「もし不審な点があったらすぐにカード会社に連絡して下さい」ってなりますが、そのカード会社の「中の人」がやらかした犯罪って、正直あたしらどうしようもないですからね。
この会社のセキュリティ対策ってどんなもんだったんでしょう。別のニュースソースによると、

業務端末は外部記憶に情報を保存できないようになっている。また「センターは貴重品以外は持ち込めないルール。携帯電話やカメラは貴重品とはみなさない(三菱UFJニコス 広報)」(日経コンピュータ)

と書いてますけど、そんなもん、ボールペンで手の平にちょちょっと書いたら終わりですよ。名前とカード番号と有効期限の3つが分かればネット通販出来ちゃうんですもん。それ考えたらネット通販って怖いですね。ちなみに先程の日経コンピュータの記事によると、

商品の一部を質屋などに転売し、遊興費に充てていた。

…遊興費かあ。やらかした犯罪の大きさの割に目的の小物っぷり。どこでもドア使って近所のスーパーに買物に行くみたいな感じだなあ。つーか、ざけんなゴルア!!!


2010年7月18日

ビッグアーチ

今回ついにサッカーJリーグ初観戦を果たしました。3月の大相撲春場所、6月のプロ野球カープ戦に続いて今年3度目のスポーツ観戦!我ながら素晴らしい。今まで考えられなかったなこんな事。ほんとの私デビュー!ってこんな感じだろうかいや多分違う。

さて。
ヒグラシがうひゃひゃひゃと大合唱する中、みちみちの人の列に混じってスタジアムへ。試合は既に始まっており、グラウンド上を選手が走り回っていた。
…実のところ知ってる選手とかいないし、見てもちっちゃくてどれが誰やら分からんし、楽しめるん?と思っていた。
面白かった。
確かにどれが誰なのかは分からんし(中村俊輔が最初から出ていたのに、気付いたのは後半だいぶ過ぎてだった)、攻守が目まぐるしく入れ替わって油断ならんのだけど、点が入れば「今のゴールは誰々でーす」ってアナウンスしてくれるし、単純に選手が走り回ってボールがあっちこっち飛んで行くのを見るだけでも楽しい。「ようあんなに走るなあ」とか思ったり。
一番面白かったのは応援。野球と違って「次はこっちの攻撃」って分かれてるわけでなし、応援団の応援のタイミングとかどうなってるんだろうと思ったら、基本応援しっぱなし(笑)。
両チームの応援団が同時に歌ってたりしてカオス!!かと思えば、ふとした瞬間に両チームとも応援が終わって静かになったりとか。座った席がマリノス応援団に近い側だったので、そっちの応援歌がよく聞こえたのだが、タイコ隊のレベルが高くて感心した。後半佳境に入ってからシンバルが入ったりトランペットが入ったりしたが、そのトランペットが涙が出る位音が外れてて尚かつ音が出ておらず、さっさと引っ込んでいたのも微笑ましい。

試合は結局前半の3点で逃げ切ったサンフレッチェ広島の勝利。これで今まで見たカープ戦2回と併せて地元チーム3戦全勝である。負けて帰る感じを一度体験してみたくもあったのだが、そんな事を言うと怒られるか。
ちなみに同じく広島でナイターのあったカープは、私が行かなかった為か負けていたらしく、カープのユニフォームを着た人たちが、「負けて帰るってこんな感じですよ」って雰囲気を教えてくれていた。


2010年7月25日

……ふう。てな感じで、色々とアレな大相撲名古屋場所も、滞りなく千秋楽となりました。
一連のいわゆる野球賭博問題で現役力士、親方の解雇・謹慎。すかすかの番付。NHKのTV中継取りやめ(それも「中継ヤメロという視聴者が多いから」という理由)。天皇賜杯授与辞退。もはやいちゃもんの域に達したマスコミ報道。もうどうすんのよ!とムラムラした日々を送っておりました。

さて。
訳ありて(抑うつ状態ぶり返し)ずっと自宅に籠っていたこの時期。Twitterで取組結果を逐一見ておりましたら、多くの方が日本相撲協会のストリーミング中継を見ているとのこと。しかも今場所は幕内だけでなく十両らへんから配信されているそうな。
…でもどうせYouTubeみたいなちっこい画面でカクカクした粗い画像を見るんでしょ?
とか思いつつ、まあ生で見られるならと思い、7日目から見てみることにしたわけですが…。

ストリーミング中継

こ・れ・が意外と面白い。
撮影は日本相撲協会のカメラ1台。NHK中継と同じ正面後ろからのアングルなのですが、もちろんNHKではないので実況・解説なし、対戦力士の四股名が相撲文字で出てくるわけでなし、取組後のリプレイもなし。ひたすら寄ったり引いたりの映像が淡々と続くのですけれど。
そういえば会場で見てるとこんな感じだよな、今までNHKで見てたのはあくまでも「番組」だしな。そう割り切って見ていくと、どんどんハマっていくのです。
土俵に上がってからの制限時間内の所作。
土俵入り後の休憩時間。
TVならこの辺り、アナウンサーと解説の親方とのおしゃべりなんかでつぶれがちですが、もれなく見られました。
NHKではあり得ない「懸賞旗のクローズアップ」もあり、どこが懸賞を出したのかも良く分かります。
特に嬉しいのが行司さんや呼出しさんをしっかり映してくれている点。とはいえ一人一人の名前を知っているわけではないので、ついでにTwitter実況に入り込み、
「(呼出しの)重夫さんいい声」
「(行司の)和一郎、呼び上げ貯め過ぎww」
「秀男ーーー!」
という皆さんのマニいツイートでお勉強。取組が進むにつれ、どんどん入り込んで行きます。いやツイートじゃなくて取組に。

……こんな流れが千秋楽まで。
結果としては、連勝記録を更新した白鵬の圧勝で幕を閉じたわけですが、その横綱が表彰式で人目をはばからず涙を流していました。もちろん嬉し涙ではないでしょう。どれだけの重圧が彼を襲っていたかは想像すらできません。
目の前に目指していた賜杯がないと云う異常事態。その中で計り知れない責任を背に闘って来た15日間。素直に讃えるべきだと思います。
あと、今回注目していた鶴竜と豊真将が揃って三賞を手にしたのは大変嬉しゅうございました。方や逆鉾の井筒部屋、方や寺尾の錣山部屋。双方の親方による間接兄弟げんかとでもいいましょうか、何せ2人とも終盤まで優勝争いに加わってましたから、多分親方、15日間火花バチバチだったろうなあとか想像したりして。
その三賞の表彰もあっさり終わり、でも配信はまだ続いています。
…何と、千秋楽の会場に居ないとまず見られない「神送りの儀式」が!!
これを見る為「だけ」に、いつか必ず千秋楽の会場へ行くのだと固く心に決めている、それ程レアな奇習というか奇祭というか、ああまだちょっと興奮してます。
ざっくり説明すると、「土俵に宿った神様を天に返してあげる」というコンセプトで、御幣を抱えた若い行司さんを神様に見立ててみんなで胴上げしちゃうっていう、ええまあそんだけなんすけど。
さぞや滑稽な図だろうなあとは思っていましたが、実際見てみて大笑いしました。
てゆーか、それでええんか?って突っ込みを入れたくなるレベル。
いい意味でおおらか。
ちょっとまた相撲が好きになっちゃいましたわたくし(参考画像:2009年初場所の神送り「t e k k a nの相撲あれやこれや」)。

本場所行きてえよおおおお(出来れば千秋楽)。


2010年7月27日

結婚してから居を点々として、初めてエアコンが設置された部屋に住んでいる。
のだが、何せ10年以上こういうもののない生活をして来たからか、風呂上がりや寝入りばな等の十数分、ほんの最低限しかスイッチを入れていない。何か「エアコン使ったら負け」っていうわけの分からん強迫観念が働いている模様。
であるからして今日も、体中にシッカロールを塗ってエアコンをつけず、心地よく眠りにつくのである。多分。


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