初めて見たAppleのコンピュータは、専門学校の音楽の時間に使ったMacintosh Plus。
本当はAtariのコンピュータを使いたかったのだが、人気機種でなかなか使えなかったので、ちょうど空いていたPlusに触ったのが始まりだった。起動して出てくる「こんにちは」の文字や、度々出てくる爆弾に心踊らせ(踊るな)、「笑うイグアナ」という曲を作った。
初めて買ったパソコン専門誌は、分厚くて表紙が好みという理由で選んだ「MACLIFE」。
スペック表の数値は全く分からず、本体の写真だけを見ながら妄想をふくらませていた。
初めてうちにやって来たMacは、中古で譲り受けたLC520。
本体以外に周辺機器は何もなく、フロッピーで入手した数少ないソフトで日記を書いたりマウス絵を書いたり、二角取りやうさちゃん列車やまきがめで遊んだ。ついでにイグアナもやって来た。
初めて自分で買ったMacは、5色iMacのタンジェリン。買いに行ったデオデオで展示してあったiMacの尻を撫でながら「かわいいかわいい」とやってたら、店員の姉ちゃんに「こっちで画面見れますよ」と鼻で笑われた。インターネットとやらに接続、ホームページを作った。飼ってるイグアナのページも作った。全然知らない人から「ホームページ見ました」というメールが何通も来て驚いた。
数年後、スロットにディスクが詰まるという症状が頻繁に起こり、次に買ったのはeMac。
中古専門店で色々相談し、自分でデータ移行をした。
数年後、老衰でイグアナが死んだ。
夫婦2人でウェブサイトを持っており、1台のMacを共有するのがもどかしくなり、自分専用に買ったのがMacBook。
AppleStoreで整備済み製品を格安で入手。旅行に持って行って、宿で書き込みをしたりサイトを更新したり写真を整理したりした。
2011年10月5日(現地時間)。スティーブ・ジョブズ死去。享年56。
私にとってAppleは、選択肢の一つではなく、なんか当然の流れで出会ったものだったのだ。
ちょっと来月博多方面に行くことになり、某サイトで格安のビジネスホテルを検索。そこにあった口コミの一部。
女性/20代
【2011年○月宿泊 恋人旅行】 【宿泊価格帯】2,001〜3,000円(大人1人あたり)
「部屋の壁が薄く、廊下ではテレビの音がもれてた。お風呂は小さく、2人で入るのはきついと思います。」ラ ブ ホ 行 け 。