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2012年3月24日

JRやバスなどの公共交通機関のほとんどが、運賃支払にICカードを導入しています。プリペイドカードの頃から利用しているので、たまにカードを忘れるとすごく心配になって、小銭を用意するのが非常に煩わしく思うくらい依存しちゃっています。
ところで。
多くのICカードで割引サービスとかポイント制なんかを付けてますけど、未だによく分からないのが「小児運賃の端数は切り上げ」がそのまま引き継がれちゃってる件です。例:210円区間だったら半額の105円→5円切り上げで110円とかいう部分ですね。
むかーしからありますけど、あれって要するに1円単位のやり取りが困難だから、っていう向こうの都合なだけで、ICカードになったら1円単位の端数が出ようが関係なくね?って思うのです。
現金支払いの人は今まで通りの切り上げでいいけど、ICカードは端数のまま引けばいい。元々の運賃が10円単位だから、1円を割ってしまうことはありえないし、ICカードを普及させたいなら、そのくらい何の問題もないと思うのですけど。世のおかあさんおとうさんはどう思っているのかなあ。


2012年3月28日

本日の中国新聞朝刊に、この様な投書が掲載されていました。


『鶴竜関の健闘 大満足』 主婦 ■■■■■ 53歳

 「把瑠都の横綱昇進か」。相撲ファンの注目を集めた大相撲春場所。把瑠都関の夢はかなわなかったものの、大きなドラマが待っていた。
 関脇の鶴竜関は、14日目に1敗で単独トップ。白鵬関が2敗で追っていた。
 千秋楽で鶴竜関は敗れ、白鵬関は勝ち、優勝決定戦にもつれ込んだ。
 相撲ファンにとってはたまらない展開である。
 本割では白鵬関に土をつけている鶴竜関。13勝2敗で横綱との優勝決定戦に挑んだが、横綱が意地を見せて勝ち、優勝を逃した。
 敗れはしたものの、鶴竜関は大健闘であった。そして大関昇進を確実にした。
 この春場所に、相撲ファンは大いに納得したことであろう。
 義祖父は大相撲が大好きだった。春場所の面白さに満足しているものと思う。
 ただ本音の一言が天国から聞こえてくる。「鶴竜関もモンゴル出身。日本人力士に、もっと頑張ってほしい」 (■■県■■郡)


ざっと読んだだけでも朝から胸焼けを起こしていたのですが、今一言一句打ってみてびっくりしましたよ何これ。ほとんどが本割と優勝決定戦の内容を書いただけで、まるで大半を物語のあらすじで埋めて枚数を稼いでる読書感想文を読んでいる様な気分。
書く方も書く方だが採用する方も採用する方だ。
ところで自身の意見はというと最後の「鶴竜関もモンゴル出身。日本人力士に、もっと頑張ってほしい」ここだけ。しかもあくまで「天国」の義祖父が言ったというイタコ設定で、自分は外国人力士の活躍にいかにも理解がある様な書き方。
外国人力士が強くなるのが嫌なら最初からそう書いてくれればすっきりするのに、それをぼかそうとしているのがかえってイライラします。
本文中に「相撲ファンの」「相撲ファンに」「相撲ファンは」といちいち出てきますが、文章を見るかぎり「自身が」春場所を楽しんだという描写は見られないので、少なくとも本人は「相撲ファン」ではないでしょう。かつてあれだけ日本人日本人言われた中、昨年相次いで昇進した日本人大関2人について全く触れていないあたり、ご存知なのかどうかも怪しい気がします(確かにぱっとしなかったけど、稀勢の里は横綱に土をつけてるのにさ)。

ともあれ、本日午前、鶴竜の大関昇進伝達式が滞りなく行われました。師匠の井筒(元関脇逆鉾)と鶴竜のもとへ使者として向かったのが親方の弟の錣山(元関脇寺尾)で、あの兄弟関脇がこの晴れの舞台で揃ってふおおおぉぉしかも鶴竜の名前の「力三郎」は、寺尾の前のしこ名「源氏山力三郎」から拝借したつまり旧・力三郎が現・力三郎に昇進の知らせをををををををとかもう訳分かんないですが、これこそまさに「相撲ファンにとってはたまらない展開」というか正直鼻血ブーでしたのよ。

おめでとう鶴竜。期待してるよ。
鶴竜とご両親


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