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2013年1月26日

かつて「通販生活」で買ったGOKOのフィルムカメラ。その後まもなくデジカメの普及でラインナップから姿を消した。

初めて買ったデジカメはコニカミノルタ。その後まもなくカメラ事業から撤退。

次に買ったデジカメはRICOH。その後まもなく「ペンタックスリコー」と社名が変わり、根強いファンはいるもののペンタックス製品の隅っこで細々と紹介されるような扱い。

次に買ったデジタル一眼はNikon。
Nikon「や め て」


2013年1月27日

子供の頃からしゃべるのがとんと苦手である。
面白いことがあって誰かに話したい、途中で会話に参加したいと思っても、押しが弱いせいでいつもタイミングを逸してしまい、使いどころを失ってひとりとぼとぼ家に持ち帰りそのまま忘れてしまう事しばし。
「ああ、あの時にこれを言えばよかったのだ」というネタが後になって浮かぶこともあり、蓄えて熟成して時を待ってはみても結局使い道はなし。
「■■さんて聞き上手よねー」「…まあね」
いや、話し言葉に限らず書き言葉もそうである。あっ変な事を思いついたのでこれを日記のネタにしよう、変な夢を見たので「夢をさがして」に追加しよう、とか思ったものの、仕事から帰って来たら、ご飯を食べたら、何を思いついたのか忘れている。思いついたことすら忘れている。忘れないようにメモを取ってみても、後で開いてみてそこに書かれているのは「こうもり銀行」「お情けクラス単位」「あいほんカマ」「独り言Win」「セロテープぺるるる」って何だよこれ。
他にも先生に書き直させられた読書感想文、赤面な短編小説、街なかで「おどりゃあ何しよるんなら!」と叫びたいのをグッとこらえたあれやこれや。
そうした「表に出ることなくお蔵入りしてしまったことば」はどの位あるのか。生まれてから今までのそれらをかき集めたら、ちょっとした書物が書ける程にはなるのではないか。おそらくそれらは全て脳みそのどこかに格納されているのだろうが、それを取り出す術はないし、今後思い出せる保証もない。これまでの43年分、そしてこれからの何年か分。
あゝもったいない。
そしてごめんなさい。
何かこう、そういうのを供養する何かはないのだろうか。針供養みたいにね、頭のてっぺん辺りにちくっと針を刺して、陽の目を見られなかったたくさんのことばに思いをはせるとか、ってそれはただの鍼治療ですね。

…はて、最初に考えていたオチとは変わっている気がするのだが、当初のオチはどういうものだったのか、もはや思い出せない。
こうしてこれからも消えたことばのむくろがずんずん積もっていくのであろう。
一度鍼治療でも受けてみるかね。


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