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2014年10月31日

ハロウィン、らしい。

わたくしが初めてこの行事の存在を知ったのは、おそらく中学の英語の教科書だったと思う。
アメリカの風習とかいうテーマで、「Halloween」と「Thanksgiving Day」が紹介されていたのだ。
どちらも当時の我々には聞いたこともない全く馴染みのないもので、読み方もハロウィンだかハローウィンだかハロウィーンだか分からない。
カボチャをくり抜いたやつが「Jack - o'- Lantern」とかこれまた難しい名前だし、だいたい子供が仮装して近隣住民にお菓子をねだる意味がわからぬ。ガキを甘やかすな!ナマハゲや獅子舞や泣き相撲で子供を泣かしまくる日本の祭を見習え!
まあこんなもんが日本で流行ることはまずないだろう、西洋の奇祭のひとつとして留めておけばよいと思って幾年や。今やクリスマス前の一大イベントになってしまっているではないか。それでも最初のうちは幼稚園の仮装パレード程度だったものが、スーパーやコンビニや食品メーカーなんかが乗り込んでから勢いを増したように思う。
カボチャは美味いからだ。
街中どこでもオレンジと黒の組み合わせだ。
しかし待て、まず冷静に考えてみようか。
ハロウィンで用いられるオレンジのカボチャは日本の一般のスーパーに売ってないだろう。子供は不思議に思わないのか。黒い日本カボチャや緑色の西洋カボチャが並ぶ売り場で「こんなのカボチャじゃない!」と駄々をこねる子供はいないのか?幼い頃から親しんでいれば、ハロウィンのカボチャと日本のカボチャは別物だと認識しているのか?そもそもJack - o'- Lanternにされるオレンジのカボチャは食えるのか?美味いのか?それ以前にジャックって誰だよ?

こんな事をいちいち考えているわたくしは、まだまだハロウィンを楽しむ境地に達することが出来ないのであろう。

それでは皆様、Trick or Treat!!


悪狐伝(「悪狐伝」琴庄神楽団)


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