物言い三昧<<<物言い一覧


2014年11月19日

今朝から「兄弟船」が脳内ループしている。

「波の谷間に命の花がー
 二つ並んで咲いているー
 兄弟船はー 親父の形見ー」
「船に私は乗る あなた桟橋でー」
「俺と兄貴のよ〜〜〜〜〜〜」


うかうかしてる間に松原のぶえに船を乗っ取られる事例が発生


2014年11月26日

毎年恒例の大相撲九州場所、の5・6日目を見に行ってきた。
チケットの販売状況を確認した上で、前売りの椅子1枚分を犠牲にして当日の枡席Aを購入。
序ノ口からまったりと見ていたら、比較的早いうちにわたくしの両隣の枡にお客さんが1人ずつ入ってきた。
左手には50代くらいの女性、右手には20〜30代の男性。男性の携帯でのやりとりから、午後からお母様がいらっしゃるようで、親子2人で相撲観戦か、いいなあと思いつつ。でも何となく暇を持て余している様子で、程なくいびきをかいて寝てしまった。
取組は進み、序二段、三段目…。左隣の女性は時おり拍手をしつつ、大露羅の登場に「うわああああ…!」と感嘆の声をあげつつ1人で楽しそうに見ておられる。

大露羅大露羅。

後からお連れさんが来るのかと思ったが、どうやら本当におひとり様だったようだ。

「いつも来られるんですか?」
「いえ、こうやってお相撲を見るの、今日が初めてなんですよ」

女性はたまたま別の用事で博多に来られ、前日に通りがかった福岡国際センターで偶然お友達と力士の出待ちを経験。いたく感動したらしくて、特に常幸龍・阿夢露・逸ノ城がお気に召したという。

「それで、これは一度本物を見てみなきゃ!って思って、今朝1人で見に来たんですよ」
「1人で!?」
自分も1人だろ!というツッコミはなしで。

その後も特に話し込むことはないものの、白熱した取組では自然と顔を見合わせて盛り上がり、そうこうしているうちに十両・幕内と進んで会場も人が増え、右隣のお母様も到着。
男性はどうもお目当ての力士がことごとく負けてしまっているらしく、
「あーもう詰めが甘いよ!(遠藤負けた)」
「あーあ!バカ!(稀勢の里負けた)」
「横綱が変化すんなよ!(勢負けた)」
といちいち文句を言っている。
かたや左隣の女性は、応援していた力士が負けてしまっても、
「あー残念!でもやっぱり相手が強かったねえ!」
「うわあ今のはすごかった!」
「この取組だけでもお金払う価値がありましたね!」「うんうん!」
と心から楽しんでおられる。こういうの見るとこっちも嬉しくなってくる。汚いヤジなんかほっとけ。

全取組が無事滞りなく終わり、男性はお母様に向かって「今日は全然ダメだったわ!!」と捨て台詞を吐き、女性は「今日は面白かった!これはあと最低2〜3回は見に来なきゃね!」と笑顔で去っていった。
せっかく見に来るんだったらこのくらい楽しんで帰りたいものだよねと、ちょっと新鮮な気持ちになった。
あのおひとり様に幸あれ。
そして男性のお母様、…ドンマイ。


<<<物言い一覧