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2017年05月16日

深夜3時半頃、携帯電話が鳴った。
時間も時間なだけに完全に夢とうつつの区別がつかない状態だったが、夫も起き出してきたのでどうやら本当らしい。
隣の部屋へよろけながらようやく電話機を手に取ったところで着信音は切れた。履歴を見ると知らない電話番号。
間違い電話だろうとは思うが市外局番は呉市のそれ。父が入院していた病院が一瞬頭をかすめるが、いやいや。
いやいやいやいや。
間違い電話だ間違い電話だ寝よう寝よう!と思ったところで携帯から留守電お知らせ。ああもう何だよめんどくせえ。1416だから通話料かかるんだけど、消去するには再生しないといけない。
しぶしぶ留守番電話センターに接続、お預かりメッセージ1件を再生。
……何も入っていない。鼻息とかの気配もない。やだあこれ終わるまで聞かないといけないの?途中で消去出来ないのこれ。
結局3分間きっちり録音された「無音」を聞き終えてようやく消去。
腹立つ。

さて翌朝。メッセージは消えても着信履歴は残っている。
あんな夜中に間違い電話をかけてきたのはどこのバカだ。履歴に残った電話番号をウェブで検索。

食べログ

呉市ではなかったが近隣の、まさかの飲食店。しかも、

閉店

【閉店】

いや、すごい久しぶりにfontタグでデカイ文字にしちゃったけど【閉店】って何。
ちょっと待て。ちょっと待て気色悪い。

……まずは冷静になって考えよう。
個人経営なら店舗がなくなっても個人宅の電話番号として残ってる可能性もあり得る。
そうよね。
あるいは電話番号廃止後に別の人に番号がふられた可能性もあり得る。
そうよね。
では深夜3時半の無音留守録は。

まあ、普通に考えて間違い電話よね。
夜更かしさんか早起きさんの間違い電話よね。
そうそう。

そうそう。


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