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4:見知らぬおっさんの小説の夢

先日わたくしは、NECワープロインフォメーションセンターという所に1枚のフロッピーディスクを郵送しました。このフロッピーの文書は、以前わたくしが持っていたNECワープロ『文豪』で作ったもので、昔FMラジオから録りためた膨大な量の楽曲データが入っています。
ちなみにこの『文豪』。数年前に壊れてそのまま大型ゴミとなり、現在手元にありません。困ったことに、昔のワープロ専用機というものは文書フォーマットに互換性がなく、A社ワープロで作った文書はB社ワープロでは読めない、というのがお約束でした。さらに困ったことに、NECは既にワープロ専用機業界から撤退しているため、例えばこのフロッピーを電器店に持って行って読み取ってもらう、ということも出来ません。
そこでNECに問い合わせたところ、「NEC製ワープロ専用機で作成した文書を、PCなどで読み取れる形式に変換してくれるサービス」があるということを知り、冒頭のフロッピー郵送につながっていくのです…。



■□■ ↑ここまでは実話 / ここからが夢の話↓ ■□■

1週間後、NECから封筒が届いた。
文書変換されたフロッピーが戻ってきたのである。ああ、これで一安心、と思いよく見ると、フロッピーの他に数枚のA4サイズの書類が出てきた。

『変換致しました文書の一部をプリントアウトしております。御確認下さい』

写真屋さんで同時プリントをお願いした時に、写真を一枚出して
「こちらでお間違いないですか?」とやるのと同じ事だろう、多分。
早速書類に目を通す。

…見覚えのない文章が並んでいた。冒頭にはそのタイトルと、作者とおぼしき男性の名前が。どうやら小説のようだ。おそらくわたくしと同じようにワープロで作成したものの、読み取れなくなって変換を依頼した人のものだろう。
NEC側で取り違えたらしい。
駄目じゃん。
しかし、数千円出してまで変換を依頼したということは、おっさん入魂の一作であると見た。
(ちなみに実際の文書変換費用は基本料金¥3,000、変換料¥5,000/1枚)

そして、読むともなしに目を通していくと、その中にこういう一文が。






ぐえへへへ、奥さん。
俺様のH少年をしゃぶりやがれ。






…何だこりゃ。

雰囲気からいくとエロ小説ぽいが、そうすると『H少年』て何?
疑問は渦巻くが、何にせよわたくしが持っててもしょうがないので、NECに連絡を…というところで目が覚めてしまった。

なお、この翌日わたくしの依頼した変換フロッピーが無事届くのだが、おっさんのエロ小説は残念ながら(?)入ってはいなかった。
もし、この小説と作者のおっさんとが実在するのなら、わたくしは是非直接会って聞いてみたい。




「おっさん、『H少年』て何だ?」


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