あの行
<<<粋なことば一覧
- 昆虫の「蟻」のこと。
「こ」とついているが、別に幼虫を指すわけではない。
また厳密に云うと、食物を見つけて群がった状態の蟻のことを指す(この状態を「ありこがたかる」と云う)。
野生の状態で、そこら辺を闊歩している蟻を「ありこ」と呼ぶことはあまりない。
…というより、誰も気にしていないからだと思うが。
- 1:「あるだろう」「あるでしょう」を意味する広島弁。
2:米国人歌手の名。
- イタリアの高級ブランド、なわけはない。
標準語の「(…じゃ)あるまいし」から変化したものと思われる。
人を小馬鹿にしたようなニュアンスがあるため、よほど仲の良い相手(またはよほど仲の悪い相手)でない限り、
使うのは控えた方が良い。
※「あるまいに」の形を取ることもある。
- イタリアの高級ブランドの姉妹品、なわけもない。
標準語の「(…じゃ)ないでしょうね」にあたる。
人を小馬鹿にしたようなニュアンスがあるため、よほど仲の良い相手(またはよほど仲の悪い相手)でない限り、
使うのは控えた方が良い。
※「あるまいね」の形を取ることもある。
- 標準語の「どういたしまして」、英語の「You Are Welcome.」に該当する、標準的広島弁とも言える言葉。
(「どういたしまして」とセットで使われることもある)
相手の「すみません」「ありがとうございます」への返し。
「いいえ」よりも若干柔らかく聞こえるのは語尾の「の」の効果か。
それにしてもこの「の」って一体…?
- 「帰る」という意味。
- 「今」の比較級、もしくは最上級。「たった今」の「たった」を言うより先に
「今」と言ってしまう、それ程までに切羽詰まって「今!!!」と表現したいと云う気持ちが
生み出した言葉。
昔は見られなかった表現で、いつ頃発生したものかは不明。
- 「右利き」をあらわす語。方言でも何でもなく、母の造語。
ピンクレディーの「サウスポー」が流行っていた頃、わたくしが「じゃあ右利きはどう言うん?」と
母に問うたところ、自信たっぷりに答えた為、中学に入って英和辞典を開くまで信じていた。
「左ウスポー」に対して「右ウスポー」というわけだろう。筋は通っているが、間違いに変わりはない。
- ※ちなみに正解は「right-handed」。「northpaw」辺りを期待していたわたくしとしてはちっとも面白くない。
- 「たくさん」という意。
同義語に「ようけ」「ようさん」「ぎょうさん」がある。
地域バリエーションなのか、それともニュアンスが違うのか、よく分からない。
- わたくしの母が使用。「てきとー」「目分量」と云う意味であろうと推測される。
「ええ」の部分は「ええかげん」の「ええ」と同義と思われるが、正式な語源は不明。
過去には「ええこらはちころべえ」というバリエーションもあったが、現在はほぼ消滅している。
- 標準語では「なぞる」もしくは「たどる」に相当する。
書道の時間にお手本の上に半紙を敷き、透けて見えるお手本を手がかりに字を書いた覚えはないだろうか。
いわゆるトレーシングである。
最近ほとんど聞かなくなった語。
- 1:粥。「おかゆさん」が転じたものと思われる。
2:女優の岡江久美子さん。