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自分の名前を漢字でどう書くか説明せよ。(前編)

仕事の関係で、いろいろな人と電話でやり取りをする事があります。その中で良くあるのが、「相手の名前を漢字でどう書くか聞き出す」と云うものですが、これが簡単そうで意外と難しいのですよ。
「漢字でどう書くのですか?」
「さらさらさら、はい、こういう字です」
「あらー、随分難しい漢字なんですね」
と云う風にはいかない。1字1字説明してもらわなければいけないのです。今まで数えきれない程こなして来ましたが、その説明の仕方に、いくつかのパターンがある事に気がつきました。今回はそれを御紹介致します。

1:漢字の構成を忠実に再現する

部首から説明する方法。
「うかんむりを書いて、カタカナでナ、ム=『宏』
「ころもへんに、谷=『裕』
というパターンです。
聞く側としては楽ですが、相手が部首をうそ覚えしている事がよくあります。
多いのが、「しめすへん」と「ころもへん」、「うかんむり」と「なべぶた」の混同。
あと、部首名を知らないとか。
(年輩の方で、「にんべん」を「んべん」と呼ぶ人が結構います。…確かにイって書きますけど)
「にんべんに半分と書いて、『伴』うと読みますー」という歌もありましたね、誰の歌か知りませんが。
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2:熟語を利用する

一般的に使用されている熟語を持ち出して説明する方法。
「英雄の『雄』
「幸福の『幸』
など。すぐ思い浮かぶ単語ならこれで大丈夫ですが、こっちがその単語を知らないと、アウトです (「切磋琢磨」の 『琢』」とか)

3:有名人の名前を利用する

一般的に知られている人名をを持ち出して説明する方法。
「石原裕次郎の『裕』
「西郷隆盛の『隆』
など。すぐ思い浮かぶ名前ならこれで大丈夫ですが、こっちがその人を知らないと、アウトです (敷島の 『敷』 とか←注:陸奥部屋の元力士。わたくしはファンですけど…)
しかし、例えば「ハナ肇の『肇』」なんて、ほかにどうやって説明すればいいのかと考えると、天国のハナ肇さんに、思わず手を合わせずにはいられないものがあります。
知ったこっちゃないでしょうが。

…といったところで、一寸休憩致しましょう。続きはまた後ほど。

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