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自分の名前を漢字でどう書くか説明せよ。(後編)

漢字の説明の仕方。前編ではまず3つのパターンを取り上げて参りました。
思い当たるフシはありましたか?

そして「にんべんの歌」の真相は。


実際の使用瀕度としては、2「熟語を利用する」のパターンが多いように思われます。
またこのパターンは、漢字以外の説明にも応用されているようですね。英単語のスペルや、最近増えたのがインターネットのURLやメールアドレスの説明等です。
例えば、
「Americaの『A』
「Babyの『B』
と云う具合に。
今回は、既存のパターンにあてはまらない、意外な説明法を御紹介致します。

4:「絵描き唄」方式

わたくしが電話受付をしていた時の事です。いつも通りお客様の名前を聞き、漢字もあと1字というところでその男性は、おもむろにこう言ったのです。

「ちょっと難しい漢字なんで、僕が言う通りに書いてみて下さい」
「はい」
…以下はその時のやり取りです。
  
「まず普通に、漢字の『雨』を書いて下さい」
kanji01 「はい」
「次に、1画目の横棒のすぐ下に、縦棒を挟むようにカタカナの『ハ』を書いて下さい」
kanji02 「はい」
「あと、雨の中の点が4つありますが、それを全部『バツ』に変えて下さい」
kanji01 「はい」
「以上です」
kanji01 つまり、 という漢字だったのです。


…わたくしは感嘆致しました。
おそらく彼は、今までこの字を説明するのに苦労してきたのでしょう。
例えば「小澤征爾の『爾』」という説明方法もあったでしょうが、分かる人は少ないと思います。
彼の説明には、「この字を分かってほしい!」というエネルギィが満ち溢れている気がしました。部首や書き順は二の次なのです。

で、これは一体なんだろうと考えました。

要するに絵描き唄なのです。
ドラえもんは「マルかいてちょん」で目から、オバQは「はっぱが一まい」で口から、しかも途中でひっくり返すのです。でもこれだけで、ドラえもんやオバQが誰にでも確実に描けるのです。
これを「輪郭から描かないのはおかしい」という人はいないでしょう。

…その昔、沢田研二が『鬱』という字を説明するのに「林の中に缶が落ちてて…」と言ってたのをふと思い出しました。

※2009年9月に収穫した別の漢字の例があります(物言い三昧へ)

5:あきらめる

…いちばん不幸なパターン。
自分も説明できない、相手も分かってくれない、そんな場面で発生する、「あぁもう、カタカナで書いとって下さい」という状態です。
中には、最初から説明する気のない御仁もいらっしゃいますね。
子供の名前等でも、画数だけで決めたのか、なんか見たことない漢字を使っていることがありますが、自分の子供が、自分の名前で苦労しないように気を配るのも、親の責任だと思うのですが、どんなもんでしょう?


…以上、漢字の説明法5パターン(厳密には4パターンですね)を御紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか。
他に「わたしはこんな説明をしています」「この漢字はどう説明すればいいのか?」など、御意見がございましたら、お気軽に投稿フォーム にてお寄せ下さい。

なお、にんべんの歌 情報も、引き続きお待ちしております。


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