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約９年使って来たプリンターが壊れた。
ある日変な音がして突然動かなくなったので、どうしたのかとフタを開けてみたら、インクカセットを左右に往復させるベルトがびろびろ〜んとなっていて、多分どこかの何かが外れたのであろう。素人が見ても「ぶっ壊れている」と分かる状態だった。
……この辺りを見て頂いて分かる通り、うちのプリンターはインクジェット式ではなく熱転写インクリボン式なのである。昔懐かしワープロ専用機では当たり前だった方式だが、今はとんと見かけない。
ちなみに発売は1999年。まだ「MacOS X」が出る前の話で、買った頃はまだ「新発売」といってもいいくらいの最新機種だったのだ。
で、すごいことにこの機種、未だに最新機種なのである。まだ売ってるのである。つまりまだ部品の在庫があるって頃で、修理頼めば直っちゃうのである。笑っちゃうのである。
直せるのなら直しちゃおうという事で、サービスセンターに修理見積もりを出してもらった。
キャリッジユニット、駆動プーリー、小ローラー、プラテン、パッドの交換で合計22,320円也。
保証期間はとうの昔に切れているので、もちろん全額負担だ。
にまんにせんさんびゃくにじゅうえん。
たけー！。
夫と２人でしばし頭を抱える。
しかし「１つのものを修理しながら長く使う」って事がだんだん難しくなって来るなあ、この国ってば。
車なんかあれだよ、「エコ替え」とかふざけた事をぬかして、買い替えた方が地球にもやさしいとか何とか。
まあ確かにそうなんだけどさあ。分かるんだけど、二酸化炭素減らす為にゴミ増やすのってどうよ。
ぐらぐらした頭で、家電量販店を覗いてみる。
最新型のインクジェット複合機が10,000円前後。プリンター修理代金の半値で買える。
ピクサス３姉妹もにっこりこちらを見て誘惑している。
ううう。
でもこの最新型が、果たして９年後にも使えているのだろうか？
どうせその頃にはもっと安くてすごいのが出ていてううう。
で、何かムカつくので修理をお願いすることにした。ワークシェアリングのせいで収入が減っている身には大変応えるが、仕方がない。
サービスセンターからメーカーに連絡が行き、約10日で修理完了とのこと。
その晩、夫と格約する。
『次に壊れたら買い替えよう』
主の帰りを待つプリンタ置場。
先日の、新聞の投稿欄より。
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『マスクは予防に必要』 大学生 ※田※志
全国的に新型インフルエンザが流行している今、予防のためのマスク着用が呼び掛けられている。街中でもマスクを着けて歩く人を見かける。私もバイト先で人との接触が多く、職場で初めてマスクを着用した。
気になったのは周囲からの目。マスク着用の私に四方から視線が集まる。目が合うと目をそらす人もいた。「あの人、新型にかかっているのかね」。泳ぐ目が、そう物語る。私は心の中で「もしそうなら、ここにいません」と返す。まるでマスクをめぐる目と目の駆け引きのようだった。
他にもある。口が覆われているために客に対して笑顔で対応することができなかった。声を出すのも不自由で、従業員との意思疎通がスムーズに行えなかった。マスク着用がサービスの質を低下させるかもしれない。そう思うと、マスクを外したくもなる。
しかし、やはり流行を食い止めるためにマスク着用は必要である。自分自身を守ると同時に、それぞれの大切な誰かを守ることにもつながる。大切な客、よくしてくれる従業員、そしてアルバイトの仲間を守るためにも、私はマスクを着ける。（○○市）
『この人は“覆面”マスクを着けている』に五千点。
以前『問う。』で、『自分の名前を漢字でどう書くか説明せよ。』というコーナーを設けた事があります。その中でも特に難しい漢字を説明するのに“絵描き唄方式”という例を取り上げましたが、その新たな一例が先日収穫出来ましたので、ご報告します。
やはり電話受付で、お客様のお名前の漢字を訊いた時のことです。
やはり最後の１文字の所で、20代と思われる男性はおもむろに、
「僕が順番に言うんで、その通りに書いてください」
そら来たぞ！
「まず上の方に、カタカナの『ノ』を書いてください」 「はい」
「次に、『ノ』のすぐ下に漢数字の『一』を書いてください」 「はい」
「『一』の下に、カタカナの『コ』を書いてください」 「はい」
「『コ』の真ん中を横に突き抜けるように、漢数字の『一』を長めに書いてください」 「はい」
「最初の『ノ』の真ん中へんから真下に縦線を書いて、その縦線が『コ』を突き抜けるようにしてください」 「はい」
「『コ』の一番下と、さっきの縦線の交わった所から、左下・右下と斜めに線を引いてください」 「はい」
「以上です」
……何じゃこの字。こんな漢字があるのか。しかも読めないぞ。
悪いけど、この人の親ってバカか？
この人こうやって今までずっと苦労して来たんだろうね。そしてこれからもずっと、多分一生苦労していくんだね。
あああ、何か気の毒だわあ。
