うさぎ縦横無尽

うさぎタァヘルアナトミア:尾

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尾の比率 グリーンイグアナは全長に対して尾が長く、全体の4分の3程度を占める。
TVなんかで「全長1mのイグアナ!」とか言ってびびらせているが、そのうち70センチ以上は尻尾である。
ただし他のトカゲ類と同じく、外的ストレスや事故等により、尾の切れた個体も多いので、イグアナのサイズを表わす際に『全長』はあまり意味をなさない。
このため一般的には『SVL(Snout toVentLength=口吻から総排泄孔までの長さ)』を基準にし、全長はあくまで補助的なデータとする
模様 胴体の模様は個体によって様々だが、尾の模様は概ね同じで、黒い縞しまが連なっている。
木の枝や木立の影に紛れさせて、外敵から身を守るためと言われている。
「これって縞しまに塗ってるんですか?」と聞かれたことがあるが、わざわざそんなめんどくさい事するわけないじゃないですか。
先端 イグアナは、身体のどの部分よりも、尾の先端を触られるのをいちばん嫌う。よく「しっぽなら大丈夫でしょ」と尾を触ろうとする人がいるが、最悪の場合自分で切ってしまうこともある。
全身 『尾の縞しまは保護色』というのは、おそらくこういう事なのだろう、と思わせる一枚。
握る 幼体の頃は親指より細かった尾も、成長すればこの位になる。付け根の部分など、筋肉が割れていてなかなか見ごたえがある。
注意!:写真は、うさぎが落ち着いたところを短時間で撮影したものです。慣れているイグアナでも、写真のように尾を握るのはお避けください。
折れる 2004年6月。何かの拍子で尾を痛めたらしい(矢印)。脱臼が考えられるが、日常生活には影響なさそうなので、半年以上経った現在もそのままにしている。
尾の壊死 2006年11月。尾の付け根から63cm付近が、不自然に細くなっている。イグアナの尾の壊死は比較的多い事例らしいが、やっぱりちょっと心配。印をつけて経過を見守ることにする。
尾の壊死2 2006年12月。患部は更に細くなり、その上の黒いバンド模様の部分の鱗が割れて、肉が見えるようになった。触るとかなり痛がる。気の毒。
尾の壊死3 2006年12月下旬。割れた部分が折れ曲がり、ちぎれかけている。露出している肉の部分は乾燥してジャーキーのようになっている。もう少しだけ頑張れうさぎ。
断尾 うさぎだった部分
2007年1月7日。壊死してちぎれかけていた尾を持て余していたため、意を決して切断。切り落とした部分は43cmに達する。手に持った感じは、乾燥利尻昆布のようだ。
湯上がり 湯上がり
断尾はお湯で患部をふやかしてから実施。特に痛がる様子はなく、切った後も気持ち良さそうに湯に浸かっていた。この後は患部をアルコール消毒。
ちょっとコンパクトになったうさぎ。
ささくれる 2007年1月にハサミで切断した部分。
朽ち木の様にささくれてぶさいく。
はがれる …と思っていたら、先っちょの少し手前から鱗がはがれてきた。
真皮部分の出血等はなく、乾燥している。
取れる 2007年7月25日。
動き回った拍子にころりと取れた。
残った壊死部分を落とすため、最短距離で自切したものと思われる。
つるりん 自切直後は出血があったものの、消毒を施して間もなく止血。何だかつるりんとしてきれいな切断面になっている。
イグアナってすげえ。
伸びてくる 2007年9月。
何だかふよふよと伸びてきた。
伸びてくる 2007年9月16日。
もっとふよふよと伸びてきた。
どうするつもりだ。
再生尾 2008年9月13日。
まっとうな尻尾になろうとしている。
先っぽ壊死 2009年4月。
再生尾の先端が硬くなってきた。
残念ながら壊死しているらしい。
壊死進む 2009年4月22日。
指で示している辺りから先は、木の枝のように硬くなっている。
(クリックで拡大)
ちぎれる 2009年6月14日。
狭い所で無理な方向転換を試みたらしく、この様なことになっていた。
傷口 傷口。壊死箇所の少し上からちぎれている。
切断面 わずかに皮膚でつながっているだけだったので、はさみで切断して消毒。
痛々しいが出血はない。
歴代尾 2009年6月28日。
歴代のしっぽと一緒にひなたぼっこ。

左:2007年1月切断
中:現役
右:2009年6月切断(再生尾)
元気 留守の間に様子を見に来てくれた、知人の娘さんの作品。
しっぽがちゃんと切れている。
しっぽ2009冬 2009年冬。
壊死していた残りも自然に脱落。再生尾の大半がなくなってしまった。
しっぽ2009冬2 脱落した先っちょ。既に乾燥している。
しっぽ20100829 2010年8月29日。
室内を歩き回っている時に先っちょが取れた。これで2007年秋以降に生えた再生部分は全てなくなってしまった。
しかし生えたりもげたり忙しいものだ。
しっぽ骨折2010冬 2010年11月18日。
帰宅するとうさぎが暴れており、よく見ると尾の根元付近が不自然に曲がっていた。どうやら狭い場所で無理矢理方向転換しようとして骨折した模様。お医者さんの指示を受けながら添え木をして固定。一晩中痛がっていたが、翌朝は食欲もあり落ちついていた。
火傷がようやく治って来た矢先。歳を取ってからの大怪我は正直へこむ。
しっぽ骨折20101126 2010年11月26日。
不便そうだが何とか自力で歩いている。台所で食事の後、わずかな日なたを求めて移動。
この少し前から、老衰による嚥下障害がみられ、さらに自力で排便が出来なくなる。
しっぽ骨折20101219_01 便秘が長期化し、目に見えて衰えてきた(11月18日の写真と比べても、前脚で身体を支えられなくなっている)。
温水浴、整腸剤、マッサージ、全てやり尽くしたが改善が見られず、遂に12月11日、東広島市の『21世紀動物病院』の門を叩く。腸の蠕動運動を促進する薬と流動食給餌のレクチャーを受ける。ちなみに骨折部分はX線検査の結果、固定が功を奏して治り始めている模様。
しっぽ骨折20101219_01 2010年12月19日。
骨折から1ヶ月。排便は見られず。強制給餌もしんどそうになって来たため、投薬と水分補給に集中。もちろん水も自力で飲めないので、シリンジで少しづつ。ポカリスエットをぬるま湯で薄めたものを与えると、少しは飲むようになった。
しっぽ骨折20101219_02 保温をしながら日光浴。どこかぼんやりしている。
しっぽ骨折20101219_03 目は見えているようだ。

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