物言い三昧<<<物言い一覧


2003年1月6日

2001年の12月、年末ジャンボ宝くじをを6000円分買った。
3000円当たった。

翌年6月、ドリームジャンボ宝くじを6000円分買った。
3000円当たった。

同年8月、サマージャンボ宝くじを6000円分買った。
3000円当たった。

そして同年12月、年末ジャンボ宝くじを思い切って9000円分買った。
はずれた。


…「欲」ってなんて恐ろしいのでせう。


2003年1月8日

TVショッピングの前半でよく出てくる『クレディスイス発行純金インゴット入り腕時計!!』に「うわああ素敵いい!」とわめいている主婦の群れ。

おい、あんたら知ってるのか。
本当に知ってるのかクレディスイス銀行。

…わたしは『ロマンかがやくエステール』や『南国酒家』と同程度にしか知らないぞ。


2003年1月18日

滋賀県豊郷小学校といい、旧正田邸といい、『歴史的建造物の保存運動』がフィーバーしている今日この頃。TVをつけると毎日やってるので、すっかりお腹いっぱいです。
自分には直接関係ない、というかはたから見ているだけなので、どーでもいいんですけど、こういうのの対立の図って、日を追うごとにヒステリックなお子さまのケンカの様相を呈していきますね。

今日もTV見てたら、旧正田邸の庭木を切り落としている解体業者に、周辺住民のおばちゃんが叫んでましたよ。

「生きている木を切るんですか!! あなたは生きていないんですか!?」
言ってる意味が分かりません。もうやけくそです。
だんだんと『保存』という名目が『解体を止める』だけになっていくのが目に見えるようです。

ぼくわこわす、
わたしとめる、
それでもこわす、
だからとめる、
…あれっ何やってたんだっけ? ってなことにならなきゃいいんですが。

勝手に悪者にされてる解体業者のおじちゃんやおにいちゃんも大変です。
しまいには周辺住民が日の丸持ち出して君が代斉唱。背筋が寒くなりました。

あの近辺に住んでいる他の住民はどう思っているのか。仕事で夜遅く帰って来るという人もいるでしょう。それが朝っぱらからあの騒ぎです。
かつて旧正田邸の住人だった「あのお方」も、この騒ぎにさぞ胃が痛いことでしょう。
あるいは豊郷小学校に今まさに通っている生徒たちは、親たちの騒動をどう思っているのか。
当事者の意見を無視した騒動は、見苦しいとしか言い様がないのですが、いかがでしょうかね流奈くん


2003年1月21日

ついにと云うかやっぱりと云うか、横綱貴乃花が引退を表明しました。
昨日は朝のワイドショーからこの話題でばたばたしてましたね。あれだけぼろかす言ってたマスコミが、いざ引退が決まると急に態度が変わって「今までずっと応援してたのに、惜しまれます」みたいなことを言ってたりするんですね。いや滑稽で滑稽で。
わたくしは、『貴花田』から大関『貴ノ花』、横綱『貴乃花』に変わってからの、相撲の取り口や言動が嫌いだったので、どうでもいいと言えばどうでもいいんですけど。

しかしつくづくマスコミを賑わせ、マスコミにかき回されたお相撲さんでしたね彼は。宮沢りえの件や洗脳整体師や親方の離婚やら、ああもう遥か昔のことのやうです。
順風満帆の土俵人生のようにも言われますが、確か新入幕の場所は大負けして、一度十両に落ちてたんじゃなかったかと記憶してます。…場所前の稽古中、足の親指の付け根がざっくり裂けたかなにかで。で、再入幕後の何場所目かで11連勝したんです。すわ優勝かと思うくらいの勢いで。取り組みの中には、土俵際の投げの打ち合いで、最後まで手をつかずに顔から落ちて、勝ったけど目の周りをがっちょり擦りむいちゃった、なんてのもありました。
あの頃が一番「いい顔」をしてたよなあ、とか言うのはわたくしが年とった証拠なんでしょうか。
特に横綱になってからの彼は、自らの『理想の横綱像』にとらわれ過ぎて、人間味がなくなってましたね。神秘性を追求するあまり、ただの「とっつきにくい人」になっちゃった。
確かに横綱の役目は果たしたかもしれないけど、もうひとつ、二子山部屋の『部屋頭』としての立場はどうだったんでしょうか。貴乃花の横綱土俵入りや優勝パレードなんかを見るたびに気になってたのは、露払いや太刀持ち、優勝旗の旗手を務めたのが、全て貴乃花の先輩力士だったということです。つまり、貴乃花より若い世代が育ってきていないんです。
今日現在二子山部屋の関取は、幕内の貴ノ浪と安芸乃島、十両と幕下を行ったり来たりしてる五剣山の3人だけです。いずれも貴乃花と同世代か年上ですから、このまま幕下以下の若い衆が上がって来ないと、近い将来二子山部屋は関取ゼロということにもなりかねないんです。部屋としては横綱引退より重大な問題だと思うのですが、心配なのは果たしてそのことに親方が気づいているんだろーか、という点ですね。…気づいていないかもしれない、と思えてしまうところが怖いんですが。

…何はともあれ、とりあえず今のわたくしの心境と致しましては、貴乃花を負かした最後の対戦相手が、お気に入りの安美錦だったのがちょっといい気分♪てとこなんですけどね。


2003年1月22日

お昼休みの休憩室にて。

「お昼っていっつもどこで買うん?」
「お弁当はね、三越の地下か、ローソン」
「ローソンの弁当て、おいしい?」
「…おいしい言うほどのもんじゃないけど。出るんがめんどい時はローソン」
「そうそうこないだね、ウォンツ(註:広島のドラッグストア)でこれ買うたんよ」
「アミノ酸」
「なんかね、脂肪を燃焼するらしいよ。お肌にもいいらしいし」
「マジで? ええじゃんこれ」
「あたしね、サプリメントおたくじゃけえ、こういうのすぐ飛びつくんよ。…あ、これもう1個いい?」
「ええよ。おいしいじゃろこのチョコ」
「…止まらんなるね」
「そういや●●さんて胃下垂ってほんまなん?」
「…らひいよ」
「…食べてからしゃべろうや」
「なんかね、物凄い食べても全然太らんのんて。うらやましー。『全然太らん』とか言うてみたいわ」
「あたしの彼氏がね、細っそい女の子がええって言うんよ」
「十分細いじゃん」
「ガリガリなのがええんて。りょうが出とるドラマとか見て『ええなあ』とか言うの」
「…りょうは細いよなあ」
「あとね、拒食症の時の宮沢りえ。サンタ・フェなんか見たら『すっげえデブ!』とか言うとった。…これ1個いる?」
「あー!チュッパチャプス!ありがとー!」
「でね、あたしすっごいダイエットとかして、4キロ落としたんじゃけどね」
「何ダイエット?」
「食べて吐くの」
「…それってどうなん?」
「確かにやせたけどね、肌ガサガサになった」
「あたしね、化粧品が合わんとすぐガサガサになるんじゃけど。今何使いよる?」
「ちょっと前はオルビスで、今はね、ドクターシーラボ」
「コマーシャルでやってるやつ? どうだった?」
「いや、サンプルもらったんじゃけど、まだ開けてない」
「あたしねー、いろいろ試すんじゃけど、合わんのよ。3日くらいで合わんなって、また違うのを買うてる」
「じゃあ、無添加のとかええんじゃないん?」
「1回1回使いきりのやつ? ええんかもしれんけど、いちいち封切るのめんどいやん」
「そうかあ。睡眠不足なんじゃないん?」
「ほうかねえ。…あ、休憩あと何分?あの時計進んどるじゃろ」
「あと5分」
「5分? あたしタバコ吸うて来る」
「あ、じゃあたしも行く」

…突っ込むポイントが多過ぎて、同室のわたくしはくらくらです。
それにしてもチュッパチャプスは意表をつかれました。


<<<物言い一覧